『 巨頭人形 』と言えば、『P』か『B』ではないだろうか?
>アタシが持っているのはB
巨頭人形を初めて見たのは、某中古商品販売店であった。
店内のガラスケースにpとbが陳列してあった。当時、人形にはまったく興味がなかった。だから、そのとき素通りすれば良かったのだ!!が、薄暗く、見たこともない商品が山積みされた店内には一種異様な雰囲気が漂っているように感じた。
興味本位の、ごく普通な一般人だったアタシは、やはり場違いな気がして、居心地の悪さを全身で感じつつ、しかし、「この店に入るのは最初で最後だし!」と開き直り、未知なる空間でチョッとした探検気分でも味わって帰ろう、と思ったのが間違いだったのかもしれない。
その店内は、ちいさなビニール袋に入れられた色とりどりの細かい部品のような商品が天井近くまで無数に吊るしてあるかと思えば、厳重な?鍵付きガラスケースまで、陳列方法も様々。
ガラスケース=高額商品のハズ!と、覗いて周る
箱入人形が所狭しと並べてある硝子の前でアタシは足を止める。目を凝らして覗いて見れば、不気味な人形ではないか?
アタシは、この時点で軽い衝撃を受けていた
『人形=女児玩具』だよね?!しかし子供向けとは思えない異様さ!では、購買層は?!と考えると、全く思い浮かばない。
人形=三千円?くらいの感覚で値札を見た。え?単位は万?!ん?店の雰囲気に呑まれて数値も読めない小心者かアタシは?と自分に渇を入れ、もう一度、念の為に値札を読んでみた。
一、十、百、千、万。万。どう見ても玩具の人形にしか見えない
この値札はミスで、『0』を1つ多く付けてしまったのでは?
第一、こんなモノが販売されているところを見たことがない!
否!そのようなことよりも、こんな人形を買う人て・・・(ーー;)と。
pとbの見分けも付かなかった頃なので、何が並んでいたのか?は永遠の謎であるが、ぴかでりーが1~2体と、他に10~20箱くらい?あったような?気がする・・・。
買う気など毛頭なかったので、価格もうろ覚えなのだが、2~3万でも珍しくなく、5万くらいもあったような?気がする・・・。
当時、1番不思議だった、というか、全く理解できなかったのは、価格の大きな差。定価どころかその存在すら知らなかったので、どこをどう見ても同じような同じ程度のものにしか見えない。
玩具であるハズの人形に付加価値が付き、それらが売買されているなど当時のアタシには想像もできない世界だった。